トマトの新しいブランド(コンセプト編)に続き
今回はパッケージデザインについて書きたいと思います。
甘えん坊の赤オニくんは、一般的なトマトよりも倍以上甘く、リコピンなどの栄養素も通常の倍以上あります。
(いわゆるフルーツトマトというジャンルです)
しかも皮が薄くて食べやすく、小さな子供やトマト嫌いの子供でもおやつ感覚で食べられる。
価格的にも一般のフルーツトマトよりも安価に提供できるということもわかっていたので
ターゲットとして設定したお母さん(実際にはもっと詳細に設定しています)が
食卓に“安心”して出せるトマトであるということを伝えるポイントとしました。
以下、いくつかのポイントにまとめました。
○キャラクター
甘えん坊の赤オニくんは、突拍子もないネーミングの通り、トマト顔の赤オニキャラクターを中心にデザインしています。
赤オニの顔はトマト写真を使用。そこに絵をのせているのでイラストだけでは表現できない雰囲気が出ています。
このキャラクターがマスコットにもなり、いろんな発信を手助けしてくれています。
○パッケージ
市場で販売されている商品をリサーチしたときに同じような雰囲気の商品が多いということがわかってきました。
・生産者の雰囲気を出したもの(素朴な文字と簡単なトマトイラストのデザイン)
・リコピンなどの栄養素を前面に出したもの(赤色とトマト写真を使ったデザイン)
比較的多い、上記の方向からは外し、八角形パッケージに黄色ベースのラベル、そして写真を使ったトマトキャラクター、
どこかしらお菓子のようなデザインになりました。
○ミニリーフレット
初めて買う人が少しでも安心して手にとっていただけるように甘えん坊の赤オニくんの特徴を知ってもらえる“おいしさのひみつ”というミニリーフレットをパッケージに付けています。(絵本のようにキャラクターが商品特徴を説明してくれるデザインにしています。)
○ポイント
お母さんがお子さんと一緒に買い物をするときに少しでも目にとまり、そこで会話が生まれるようにとお子さんの目線(前部分)とお母さんの目線(天部分)の両方にキャラクターを入れて訴求するようにしています。
最終的に糖度別に3種類のトマトパッケージが出来ました。
●糖度8を基準としたトマト → 甘えん坊の赤オニくん
●少し傷があるもの → ちょっとやんちゃな甘えん坊の赤オニくん
●糖度10以上を基準としたトマト → 甘えん坊の赤オニくんMoreSweet
市のブランド認定商品にも選ばれ、安心して食べてもらえるというコンセプトに一歩一歩進んでいます。
どこかで見かけたときはぜひ、食べてみてください。