9回目のTALK BARは、ストリート系小商いプロデューサーの原 太雅さんをゲストに迎えました。前回ゲストの辻好弘さんとは、大阪の南港のまちを発信していくプロジェクト、咲くまちPT魅力発信部会などでもご一緒に活動されているそうです。
元々服が好きでアパレルに興味があった原さんは、ゆくゆくは自分のお店を持つため、アパレル会社やメーカーで小売りや卸などの経験を積んでいかれました。その中で、まだまだ主流ではなかったWebサイトでの販売にも携わり、その深さや面白さから本格的にWebの道へと転職され、2008年に独立。TAGAIWORKSを設立されます。
「TAGAIWORKS」は、自身がこれまで働いてきた経験から「ドンブリ勘定になりがちなストリート系小商い(個人経営のこだわりのあるお店)が、売り上げよりも、しっかりと利益を上げること」に着目して活動されています。利益を上げるため、経営にまで踏み込んでお客様と関わることもあり、今回はそのほんの一部を体験させていただきました。
「わかりやすいゲーム形式で利益の上げ方を理解してもらうことで、お客様それぞれに合った無理のない経営の仕方が見えてくるんです」というお話には、数字だけでなくお客様の「こだわり」にも寄り添う原さんの誠実な姿勢が見えました。
▲ 2つの方法を用いて、3つの列に数字、アルファベット、記号を記入していきます。1つめの方法が「1・A・○、2・B・△」の様に仕事を並列に進めていく「マルチタイプ」、2つめの方法が数字の列を完成させてから英字の列を進めていく「シングルタイプ」。効率のいい仕事の進め方について考える内容です。
これだけロジカルに物事を捉えられている原さんは、スーツではなく、ラフな私服でお仕事をされていて、実はこれにも理由があります。それは「ストリート系小商い」の方々には「スーツを着たビジネスライクに話す人」よりも「ラフな格好でもお客様に寄り添って話す人」の方が色々な話をしてくれて、受け入れられやすいためです。「ロジカルに考えられたラフさ」というギャップを感じるスタイルは、原さんの熱い想いと考えをそのまま体現されているものだと感じました。
なぜストリート系小商いを自身のターゲットにされているのか?という問いに、
「ストリート系小商いの方々は、身近な人との繋がりや、自身のつくり出す物への想いを大切にしている『いい人』が多い中、その分、ドンブリ勘定であったり、PRがへたくそだったりで、チグハグな人が多い。僕はこういう熱い人たちを助けたい。そうすることでもっといい物が、いい環境ができると考えています」原さんの言葉からは、これまでの経験全てを吸収した上で、いま自分が何をして生きていきたいかが明確にされているのがわかりました。
「僕自身のテーマは『心が豊かな暮らしをしたい』なんです。このテーマを通じて出会う、感覚が合う人たちと関係を作っていきたい。」そう話される原さんは、今では「地域コミュニティとの関わり」も視野に入れて活動されています。
「ストリート系小商い」がよりよい仕事をするためには、消費者とよりよい関係で繋がる必要があり、そのためにはこれらの土壌である地域の活性化が重要になっていきます。その中で、原さんが取組まれているのが、冒頭でも記述した大阪の南港のまちを発信していくプロジェクト、咲くまちPT魅力発信部会です。
「ストリート系小商い」に留まらず、「消費者」「まち」「従業員」「会社」「自身」まで、多くの人が互いに心が豊かな暮らしをできる仕組みづくりは、巡り巡ってどこまでも広がり続けるように思いました。
以上、イベントレポートでした!次回もおたのしみに!
原 太雅(TAGAIWORKS)
昭和53年3月生まれ。両ききのAB型
ギリと人情を大事にするお祭り野郎
バブルの恩恵を全く受けなかった世代
学生時代はラグビーまっしぐらな体育会系 大学で関西Bリーグを経験
大手アパレルで小売、メーカーで卸、WEBで経営を学ぶ。
アラフォーにして現役のスケーター(笑)仲間と楽しんでいます。
流通科学大学 商学部 サービス産業学科
株式会社コックス(イオングループのアパレル)
ジョルジオアルマーニジャパン(派遣社員だけどね)
ミルキーウェイ株式会社(婦人服カットソーメーカー)
職業訓練学校(noa) WEBビジネス実践科
株式会社IVA(webデザイン会社)
株式会社ISM(ネットショップ運営会社)
現在:2008年1月TAGAIWORKS設立
大阪モード学園講師 WEBマーケティングを教えています。
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